仕事と家庭を両立する方法は、日本式幸福論の上では見つからない

女性が仕事を続ける方法はいくらでもありますが
フリーランスライターは圧倒的に女性が多いです。

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しかも、ほとんどの女性が家庭という収入基盤ありきで働いています。
文筆業は自宅で仕事ができ、
時間の自由がきくというメリットは確かにありますが
それが「女性のキャリアの墓場」につながっていることは否めません。

そもそもフリーランスライターのほとんどが
かつては会社員だった人たちです。

クリエイティブ業界は
映像業界や介護業界に匹敵するほど
離職率の高いところで
その理由は
激務なのに低賃金であることがあげられます。

なぜそんなことになってしまっているかというと
仕事1本あたりの単価は
制作に何時間かかろうが
時給いくらの人がやろうがすべて同じだからです。

制作会社の多くは
できるだけ低賃金で従業員を働かせるために
「裁量労働制」を採用しています。

賃金を抑えたいなら
派遣やアルバイトを雇えばいいじゃないか
そう思う人もいるかもしれませんが
実は派遣やアルバイトの方が
時給にすると賃金が高くなるので

時給に換算すると最低賃金を下回れるのが
「裁量労働制」なのです。
 
 
少し話がそれましたが
ライターの女性は結婚すると
3割くらいの確率で会社を辞めます。

そして
子供ができると
9割9分9厘
会社を辞めます。

これは
「日本式幸福論」が
大きく影響しています。

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私が考える「日本式幸福論」とは、主に以下の3つです。

1.社畜であるうちが華~使える従業員は、壊れるまで使え~
2.女性は仕事と家庭を「選択」できる
3.家事はあくまで「分担」であり、主体は女性である

まずひとつめの
『社畜であるうちが華
~使える従業員は、壊れるまで使え~』
についてお話します。

日本では昔から
「仕事があるだけマシ」
という風潮があり

激務であるか
無職であるか
この究極の選択でしか
物事を判断しません。

大手企業がワークライフバランスを
掲げだしたのがもう10年以上前になりますが
未だに
過労死はなくなりません。

日本人のように
「奉公」の精神が宿る人種に
裁量労働制はまったく不向きなのです。
 
 
そしてふたつめの
『女性は仕事と家庭を「選択」できる』
これがまた問題の風潮です。

女性は結婚すると
「仕事は?続けるの?辞めるの?」と
間違いなく聞かれます。

これは一見
「選択肢を持たせてあげるよ」
そう見せかけているだけで
実のところ
この質問の奥にはもっと深い意味があります。

仕事を続けるのか辞めるのかの質問には、
A.今まで通り働いても、夫が許してくれるのか
B.辞めて専業主婦やパートタイマーになるのか
こういう意味があります。

今まで通り働いても、夫が許してくれるのか
そこが基本にあり

これにはさらに
「結婚したら家事はあなたの仕事になるよ」という
意味も含まれています。

つまり
女性に選択肢があるようで
実は会社側からのプレッシャーがけなのです。
(もちろん例外はありますが)

「女性とはこうあるべきだ」という考え方は
ずいぶん多様化し
固定概念は少なくなってきましたが

「結婚している女性」への固定概念は
ものすごく根深い
ものがあります。
 
 
そして
フリーランスがキャリアの墓場になることに
大きく影響しているのが最後の3つめ。

『家事はあくまで「分担」であり、主体は女性である』

日本人男性のほとんどが
「男は一生、働くもの」
という覚悟を持っています。

日本人女性のほとんどは
「子供を産んだらもう会社では働けない」
と諦めています。

これには
「夫婦間の家事分担が進まない」ことや
「家事は無償労働であり自分で行うもの」という
固定概念が原因しています。

できる方がやればいい、そういう夫婦も増えていますが

妻も夫もしっかりとした仕事を持つ「キャリアタイプ」であると
妻はなおさら夫に家事をお願いできなくなります。

ほとんどの家庭で
妻よりも夫の方が年収が高く
しかも
妻は夫の仕事に価値があることを知っています。

もちろん、それは妻も同じなのですが
仕事の苦労を知る妻だからこそ
夫に対して家事分担をお願いできないのです。

そうなるともう
子供が産まれたら
妻はキャリアを諦めるしかありません。

自分で選んだ人生、そういってしまえばそれまでですが
社会に選ばされているといってもいいでしょう。

そうなると
自宅で仕事ができるライターの仕事は
フリーランス化することで
仕事と家庭を両立しているように見えます。

ですが
フリーランスライターの女性の
ほとんどが既婚女性で
その年収は200万円未満が多くを占めることを考えると

果たして
仕事と家庭を両立しているのか?
と疑問が残ります。

もちろん、お金だけで物事を見るのはおかしな話です。

時間という
何にも代えられないものを手にしているなら
そしてその時間を有意義に使えているなら
問題はないでしょう。

しかし本人が
「もっとやりがいのある仕事がしたい」
「もっと人脈を広げたい」
そんな不満を抱いているのなら
やはりそれは
改善の余地があるのではないでしょうか?
 
 
「仕事も家庭もどちらも手に入れたい」
なんていえば
たちまち「贅沢いうな」と批判されてしまう世の中ですが
私はそうは思いません。

夢物語でも理想でも
目標は語らなければ実現しないからです。

女性のフリーランスをキャリアの墓場にしないためには
会社に法律を守らせることはもちろん
ひとりひとりが我慢しないで
声を発していくことが重要だと思います。

「日本式幸福論」にまどわされずに
そして夫婦で
お互いのためにどうするのかきちんと
しっかりと話し合うことが大切です。
 
 
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